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葵と麗文のまんぷくチャイナ放浪記(48)

2007年 在上海 インド料理編
麗文
「わおっ・・・・・・」
「麗文?どうかした?宇宙人でも見たような顔してるよ?」
麗文
「お店に入った瞬間から香辛料の香りだっ・・・
それに・・・あの服務員も本物のインド人だっ!」
「え?・・・(麗文ったらこういうところで感動するんだ??)」
麗文
「実はね・・我はインド料理だけではなく
本物インド人をマジカに見たのも初めてなのだ!
葵ちゃん、早く美味しいもの食べさせておくれ~。」
「この香辛料の香りだけでも食欲増進するでしょ?!
”スパイス”と一言で言ってもいろ~んな種類があってインドでは薬としても用いられるってきいたことあるよ。インドにはアユールベーダって言う言葉があるんだけれどハーブとかスパイス、自然界のものを取り入れて健康な体にしようとする考えかたなんだって!」
麗文
「やっぱり印度はヨガ発祥の地なのだ。」



こちら上海で人気のインド料理店

「あ、きたきた!これってフォーチュンクッキーみたいな形だよねっ!」
麗文

「なにそのヘンテコな名前?宇宙人が食べるお菓子みたいな形してるねえ・・・。」

「これ、サモサだよっ。」
麗文
「我は、フォチュンクッキーもサモサも初耳なのだ。(惑・・) 」
「え?あ、そっか^^これはジャガイモとか豆類が中に入っていて小麦粉で作った薄い皮に
包んで揚げたものだよ」
麗文
「ふ~ん・・・ポテトコロッケと揚げ餃子の合体版みたい・・・う~ん、香辛料の味だ・・・!」
   
 
前回のお話はこちら


ベジタブルサモサ1個8元

フォーチュンクッキーとは、おみくじ入りの小さなピラミッド型クッキー(煎餅)
アメリカの中華料理店ではほとんどの店で食後にでてくる

 

 

タンドリーチキンハーフ45元

 

 

「これはタンドリーチキン!スパイスの味と香ばしい香りが最高なの!」
麗文
「え・・・こんなに赤いチキンははじめて見たよ?・・・でも・・・わ~!
中のお肉はふっくらしてる!なかなかいけるよ、美味しいねえ!!」
「赤っぽい色はね、ターメリックというスパイスや食紅で色が付いてるの。
ヨーグルトや塩、コショウ、ターメリックとかの香辛料に半日ほど漬け込んだ鶏肉を串に
刺してタンドゥールっていう窯でやいたものよ^^」
麗文 「この辛さ食欲がわくね。チキンを釜で焼くの?ナンもそうだよね?我はシルクロードで

釜で焼くピザッの原型みたいなのをみたよ。中国広しで、新疆ウイグル自治区はパキスタンや

インドと国境を接しているんだよ。インドへは、ヒマラヤ山脈があるから簡単には抜けれないだろうけどね。」
「インドも中国同様広大な国土面積。しかも人口は中国についで世界第2位で約11億人なんだって。」
麗文
「ということはインド料理も中国同様、いろんな食材を使った郷土料理がたくさんあるのかな?
・・けれど今日の料理は・・・気のせいかお肉料理が少ないような気がするよ?」
「宗教とか戒律上、ベジタリアンも少なくないしノンベジタリアンでも牛や豚は食べない人が多いの。
なので野菜、鶏肉、羊、山羊、魚介を使うお料理が多いわけ・・・」
麗文
「宗教?!そういえば中国では『回教徒』と呼ばれるイスラム教を信仰する
新疆ウイグル自治区の人々は豚を食べないね。また、羊や鶏の料理が多いっていうのも似ているね。
なるほど・・、食文化は宗教や戒律とも密接に関わっているってことなんだあ!」
 

 

プレーンタイプのナン 15元

ほか、オニオン、ガーリックナンなど種類も豊富

 

 

チキンカレー35元

ナンにつけていただくのが本場流!

 

 

ジャガイモとグリンピースのマサラ32元

カレーより味はマイルド

 

 

麗文
「ところでこの白いラッシーとやらは、ヨーグルト味でさわやかだし、カレーの辛さも和らいでおいしいね~」
「ヨーグルトに砂糖や蜂蜜とかが入ってるんだって。暑いインドでは火照った体を適度に冷やしてくれたり
暑さで食欲のないときはこれをまず最初に飲むことで元気を取り戻せたり疲労回復にも良いってわけ」
麗文
「なるほど、健康的な飲料なのだ・・・。で、こちらがチャイ?甘い~紅茶だね。」
「さすが麗文!チャイはインド風甘く煮出したミルクティーだよ。
スパイス好きにはカルダモンやシナモン、クローブの入ったマサラチャイもオススメ!」
麗文
「ではチャイは、紅茶をインド風にアレンジしたのかな?
それにしても、ヨーロッパで飲まれている紅茶ともずいぶん勝手が違うんだね。」
「ポット、ミルク、砂糖・・・と別々に出てくる、いわゆる紅茶はインドではチャイとはいわないんだって。
チャイって水分というよりお菓子感覚で楽しむって聞いたよ。」
麗文
「なるほど!お茶の文化や習慣って幅広いのだ・・・」
「国によってお茶の飲み方って色々で、ミルクを入れない国もあるよね。
中近東では渋みの少ない紅茶を濃く出してお湯で割って飲むそうだし、
  モロッコあたりでは緑茶にミントと大量のお砂糖を加えて飲んでたよ。」
麗文
「中国の低級の緑茶が、昔からアフリカに輸出されているって聞いたことあるけど

なるほど、そーいう使われ方をしていたんだ・・・。書物で読むより葵ちゃんが実際現地に出向いて

目で見てきた話を聞くと我はとてもワクワクするよ!!」
「ちなみにインドではダージリン、南にあるお隣の国のスリランカではセイロンが産地だけれど、
  インドの紅茶の習慣って植民地時代にイギリス人が中国から持ち込んだらしいよ。」
 

年間を通して収穫可能なセイロン紅茶の畑

 

世界中のお茶の葉は、すべて椿科の常緑樹であるチャ(カメリア)から作られる。

北インドの標高300~1800mではダージリン、低地ではアッサム種が栽培される。最高級のダージリンは5月ごろに発芽したセカンドフラッシュ(2番発芽)を用いてつくる。

またお隣のスリランカではウバ紅茶、ディンブラ紅茶が有名。スリランカ(旧セイロン)の島の中央にある山脈の東側高地でウバ、西側高地でディンブラが作られており香りの高揚するシーズンは前者が7~8月、後者が1~2月と言われ通常の10~20倍の値がつく。

チャイの語源は”茶(ちゃ)”だとか。ルーツは中国普通語、これがチベット経由でインドへと伝わり、到着したときには”ちゃ”から”チャイ”に変化していたそうだ。Chaは日本のお茶の語源でもある。ちなみに、英語のTeaは福建語のテエから派生している。

 

麗文
「オー!やっぱり、世界の茶の源流は我国家だ!真棒(すばらしい)!!」

 

印度小厨 Indian Kitchen 

ADD:虹梅路3911号8号別墅内  

℡:(021)6261-0377

営業時間:ランチ 11:00~14:30
ディナー 17:00~23:00

レストランの入り口脇大きな窓からインド人が料理を作る姿が見える。フレンドリーなインド人!手を振るとにっこり笑顔で応えてくれた。

ADD:徐匯区永嘉路572号(衡山路近い)
℡:6473-1517
営業時間:ランチ 11:00~14:30
ディナー 17:00~23:00

年中無休

 

麗文
「ねえねえ、葵ちゃん、インド人もインド料理も我にはすごいインパンクトだったよ・・」
 葵
 「今、いろんな意味で世界中が注目する国だからね。国際化も進んでいるし特にムンバイの発展
ぶりはすごいの。ファッションとかもどんどん変化しているよ」
麗文
「そうっか・・少し前に映画で見た世界とは違うんだね・・・。それにしても・・・
 
お店で見かけたインド人のおにいさん、まぼろしのようにカッコ良かったよね!!また行かなきゃ!」
 葵
「え?!(え・・・だれのこと???そんな人いたっけ・・・???)」

 


次回は、上海では珍しいイラン料理レストランがあるストーリート特集です。お楽しみに!

2007年4月

 



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