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◆同 里◆
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「家家臨水、戸戸通舟」。 同里は周荘同様古い水郷の町である。町と運河が一体化しており、あちらこちらで小船の行き交う姿を見ることができる。小さな町に10以上の運河が流れ、40以上の各時代に作られた橋がかかる。 宋代以降1000年にわたる歴史を有するこの地は趣のある景色を背景に天然の映画スタジオとなっており、過去には数十の映画・テレビの撮影に使われててきている。 主な観光スポットは「一園・二堂・三橋」と表現される。すなわち「退思園」「崇本堂」「嘉萌堂」「太平橋」「吉利橋」「長慶橋」であるが、それらは比較的狭い場所に集中しており、徒歩で巡るのに全く問題はない。 周荘に訪れると、狭い場所に家がぎっしり詰まっているような印象を受けるが、周荘よりやや広いこの町は、比較的のんびりとした感じを受ける。周荘に比べれば有名ではないが、このところ観光地として見直されるようになっており、週末には上海から多くの観光客が訪れている。小さな町なので、徒歩で十分まわることが可能である。上海市街から近くはないので急ぎの旅行にはそぐわないが、日程に余裕があるのであればのんびりと街中を散歩をするつもりで訪れてみるといいだろう。
■退思園
同里観光の中心となるのが退思園である。
庭園に入るとまず住宅部分である。住宅部分は「内宅」と「外宅」の二つの部分からなる。外宅は入り口部分の「門庁」、通常の客の接待に使用される「茶庁」、重要な客の接待や結婚式などに使用される「正庁」と続く。
左手に歩いて行ったところにある「退思草堂」は庭園の中心的地位を占める建造物である。この庭園は中心に池、その周囲に建物が配置され、いずれの建物からの景色も美しくなるように造られているのだが、基本的には「退思草堂」から見るようにできている。退思草堂の前にベランダ状に池に張り出す部分があるが、ここは時に舞台となったそうだ。池を越え右斜め前方に池に浮かぶように張り出す舟を模した「閙紅一舸」から見る演劇はさぞ趣があったことであろう。退思草堂は主人がくつろぎ、瞑想を行う場所であり、また演劇が行われる際には奥の部屋で俳優/女優の着替えが行われたという。 ■その他の見所
同里観光は、じっくりと見るポイントとしては退思園がメインであり、あとは町の雰囲気を味わうように
のんびりと散策すればよいが、退思園以外にもいくつかの見所がある。
その小船にも是非乗ってみよう。チケット売り場は退思園入り口がある広場の北の端にある。通常舟の定員(5人程)がそろうと出してくれるが、人数にかかわらず一艘でいくらというように料金が定められており、一艘の料金を払いさえすれば1人でも舟を出してもらえる。 宿泊は、街中にいくつかホテルがあるが、高級なものは少ない。ただ風情豊な客桟(民宿)が沢山あり、見た目より空調や給湯設備、ブロードバンド回線など設備が整っているので時間があるならこういうところに泊まってみるのも悪くない。
同里は上海虹橋空港の西約80キロ、蘇州の南東約30キロ、太湖の東に位置する呉江市のすぐそばに位置する。 上海発!水郷「同里」日帰りツアー受付中! 上海発!専属ワゴン車の旅~蘇州・同里・七宝1泊2日~受付中! 同里は蘇州からでもタクシーでも十分に移動可能な距離であるが、他の交通機関との接続などを考えると、上海から蘇州観光とからめて一日車をチャーターしたほうがより効率よく回れる。 もちろん上海市内からバスの便もあり、長距離バスや定期観光バスなども運行されているが本数が少なく観光客の足として使いやすいとは言い難い。 上海市内からのバス ◇上海長途汽車客運南站:121キロ 35元 08:55発 10:07発 13:10発 15:15発 16:10発 ◇上海長途汽車客運総站:121キロ 35元 09:45発 10:25発 11:25発 12:10発 15:30発、16:15発、17:10発、18:15発 (00年9月記、12年8月一部改定) |
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