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◆紹興の観光◆
〔shaoxing〕

紹興

紹興といえば、魯迅、周恩来、そして紹興酒の故郷として有名だ。魯迅は紹興に生まれた。周恩来は江蘇省淮安の生まれだが、祖父の代までは紹興に住み、周恩来は「自分は紹興人である」と言っていたとのことだ。紹興酒はその名のとおりこの地の酒である。

紹興は春秋時代に栄えた古都でもある。紀元前500年頃、越王勾践は当時会稽と呼ばれていたこの地に都を置いていた。勾践は呉王夫差に会稽山で破れた。その「会稽の恥」を忘れまいと嘗胆の後に仇敵夫差を倒した故事は有名で、夫差の故事とともに「臥薪嘗胆」として現代にも語り継がれている。

魯迅記念館〔Lu Xun Ji Nian Guan〕とその周辺

魯迅 魯迅(1881-1936)は近代中国を代表する小説家で思想家である。代表作に「狂人日記」「阿Q正伝」などがある。1918年に南京へ進学するまでこの地に住み、日本留学時代を経て帰国後も度々紹興に戻るが、1919年を最後にこの地を離れている

魯迅記念館〔Lu Xun Ji Nian Guan〕地図

この地に生まれた魯迅の業績を称える資料館で、彼の生涯を幾つかに時代分類して展示されている。日本時代の資料もあり、時代とともに生きた彼の人生の変遷をうかがい知ることが出来る。

魯迅故居〔Lu Xun Gu Ju〕地図

魯迅故居魯迅が南京に進学する前まで幼少期から青年期まで住んだ家。彼の日本留学時代も母親らがここで生活をしていたが、1919年の北京移転時に人手に渡っている。

三味書屋〔San Wei Shu Wu〕地図

魯迅が12歳から17歳まで学んだ学校。清王朝時代の紹興政府によって立てられた。三味とは「典経」「歴史」「芸術」を意味する。魯迅が実際に使用した机も残っている。

魯迅記念館・魯迅故居・三昧書屋
開園時間:8:00~17:00
料金:60元(3施設共通門票)
電話:(0575)8513-2080


咸亨酒店〔Xian Heng Jiu Dian〕

咸亨酒店紹興に来たからには紹興酒を飲まなくてはならない。数あるレストランの中でこの咸亨酒店が最も有名。魯迅もこの店を愛したという老舗で、臭豆腐など紹興独特の料理と一緒にに紹興酒を楽しめる。天気のいい日は屋外のテーブルでもお酒を楽しめる。

咸亨酒店〔Xian Heng Jiu Dian〕
住所:紹興市魯迅路179号【地図
電話:(0575)511-6666

沈園〔Shen Yuan〕

沈園沈氏一族の古い庭園。南宋時代の詩人陸游が自分の母親に別れさせられた妻に偶然再会した場所として有名で、そのとき交わした詞が彼の代表作「釵頭鳳」である。現在は庭園の中に舞台が設けられこの地方発祥の「越劇」を楽しむことができる。

開園時間:8:00~22:00
料金:40元(夜間は70元)
住所:紹興市魯迅中路318号【地図
電話:(0575)8806-4863


越国文化博物館〔Yue Guo Wen Hua Bo Wu Guan〕

沈園2500年の歴史を有する紹興の各時代の貴重な文化遺産を収蔵した博物館。 西周から南宋時代までの各時代の越窯青瓶、会稽銅鏡、古越兵器、金銀玉石など一千点以上の物品が展示されている。

開館時間:8:00~17:00
料金:10元
住所:魯迅路と中興路交差口【地図
電話:(0575)8511-0408



蔡元培故居〔Cai Yuan Pei Gu Ju〕

蔡元培中国の新教育制度確立に活躍した蔡元培(1868-1940)が居住していた住宅で彼の祖父の代からこの地に住んでいた。
蔡元培はドイツ留学の後、清政府時代は科挙に合格、南京臨時政府時代には教育長も務めている。1917年から1923年にかけては北京大学の学長も歴任。
故居は府山から見て西北の紹興駅の近くの場所に位置し、周囲は古き紹興の雰囲気の残る景観保存エリアになっている

開園時間:8:00~17:00
料金:8元
住所:紹興市紹興城区笔飛弄13号【地図
電話:(0575)8513-6580

周恩来記念館〔Zhou En Lai Ji Nian Guang〕

周恩来記念館1972年に日中共同声明に調印したことで日本人にも広く知られる周恩来は中国初代の国務院総理を勤めた政治家。本人の生まれは江蘇省の淮安だが祖父の代までこの地の住んでおり、その家が今も残されていてその隣に記念館が立てられた。周恩来本人の本籍も紹興となっていたようで、魯迅(本名:周樹人)とも同じ一族であると本人が語っている。

開園時間:8:00~17:00
料金:18元
住所:紹興市労働路369号【地図
電話:(0575)8513-3368

府山〔Fu Shan〕とその周辺

府山 紹興市内には3つの山があるが、最も有名なのがこの府山で別名「臥龍山」とも呼ばれる。紹興市の中心部に位置する府山は越の時代の都「紹興城」があった場所で周辺には春秋戦国時代から現代に至るまでの歴史的遺跡が集中している。

越王殿〔Yue Wang 〕

地図

五代呉越の時代の904年に府山の北宋の越州政府として王宮が建設され臥薪嘗胆の主人公の一人、越の王「勾践」もこの地に19年間すんでいた。1222年に汪網によって政府が移されるまでここが王宮であった。
当時の建物は1940年に旧日本軍によって破壊されてしまったが1981年復元されている。建物内部には幅5mもある「臥薪嘗胆」と「復国雪耻」の大きな壁画が飾られている。

越王台〔Yue Wang Tai〕

地図

「越記書」によると越王台は郡守の汪網によって建てられたとされる。現在の越王台は1981年に再建され、この地を舞台に展開された臥薪嘗胆の故事などの資料が展示されている。

風雨亭〔Feng Yu Ting 〕

地図

風雨亭紹興出身の女性革命家「秋瑾」(1875-1907)を記念して1930年に建てられた。但し秋瑾は祖父の代に一族が厦門(アモイ)に赴任させられたため、秋瑾自身も厦門で生まれ、原籍が紹興となっている。
日本留学時に孫文の中国同盟会の創立に参加し、帰国後に清朝政府に対して蜂起を企てるが、事前に露見して逮捕投獄され処刑された。わずか31歳の命であった。この4年後に辛亥革命が成立している。

望海亭〔Wang Hai Ting 〕

地図

望海亭府山の山頂付近にある望海亭は石柱に支えられた八攪突頂、櫓角飛翔の古亭で1981年に再建された。紹興市の重点文物にも指定されている。
春秋呉越戦国時代にはこの地に高さ50mもの飛翼楼があり、塔の上から海が見えといわれ、以後の唐の時代の建物からこの名が付いた。現在は海を臨むことは難しいが、紹興市内を一望できる。

大善塔〔Da Shen Ta〕地図

紹興大善塔城市広場に立つ、市のシンボル的な塔で南朝時代の朝梁帝天監三年(西暦504年)に建造された。高さ40.5mで内部は6面7層の構造となっており、最上部には2500kgの重さの鋳造の蓋がのっかっている。その後何度も改修され、清代に内部の階段等が焼けるなどの被害にあったが塔は残った。
1957年に前年の台風の被害を受け大改修を行いほぼ現在の姿になった。1970年までは、この塔と同じ歴史の長さを持った大善寺がすぐそばにあったが、実に惜しいことに百貨店ビル建設のために取り壊され、この塔のみがこの地に残されることになった。

城市広場〔Cheng Shi Guang Chang〕

地図

紹興城市広場 紹興市の中心部に位置する広場で、市政府の目の前に位置する。1999年から始まった都市再開発計画の下、4.5億元の費用が投じられ上述の大善塔をシンボルとして、モダン性と歴史性を融合した広場として2001年に完成した。噴水やガラス張りの都市計画模型室(今は使われていない)が象徴的で、休日は市民や観光客が集まる憩いの場となっている。床面に水路ととも紹興の地図が描かれているような凝ったデザインも面白い



西園〔Xi Yuan〕

西園府山の西側にある庭園。五代呉越時代に後宮のための遊興の場所として作られ始め、その美しさは呉越にの国中に知れ渡ったといわれる。西園の名前は龍山西麓から名づけられた。宋代には何度も改修されているが、清代の末期には荒れ果ててしまっていたといわれる。
2000年3月に環城河川総合整備の中で西園も6000万元余りをかけ再整備され、2000年9月に市民に開放された。再建された西園は五大勝迹、望湖楼、漾月堂などが復元され四季折々の優雅な情景を楽しむことができ、特に王公池の北側の漾月堂は夜のライトアップで非常に美しい姿を見せる。

開園時間:6:30~22:00
料金:無料
住所:府山西路【地図


百花苑〔Bai Hua Yuan〕

百花苑府山の西側の横河の中洲に設置された公園で四季折々の花を楽しめる。茶楼もある。

開園時間:8:30~22:00
料金:無料
住所:横河 【地図



大通学堂〔Da Tong Xue Tang〕

大通学堂民主主義革命家である徐錫麟、陶成章らが軍幹部育成のために設立した学校で、中国初の体育専門学校といわれている。清朝末期には浙江地域の革命活動の拠点ともなっていた。

開園時間:8:00~17:00
料金:10元
住所:勝利西路563号【地図
電話:(0575)8515-4056



東湖風景区〔Dong Hu Feng Jing Qu〕

紹興の中心から東へ4kmほど東へ行ったところにある公園。漢代の採掘場で、もとは一つの山だったのだが削り取られ絶壁となった。清代末に運河の水が引き入れられ池が作られた。
現在では大きな公園となっており池を紹興独特の足で櫓を漕ぐ「烏逢船」で遊覧したり、絶壁そばの岩場を散策したりできる。
岩壁を利用してロッククライミングに挑戦できるコーナーなどもある。市の中心からはタクシーで15元ほど。

開園時間:9:00~17:00
料金:40元
住所:紹興市雲東路【地図
電話:(0575)8860-3990

柯岩風景区〔Ke Yan Feng Jing Qu〕

紹興市中心からの西側へ8kmほどいった紹興県の柯橋地区にある公園。国家AAA級景区に指定されている。魯迅の各作品に出てくる人物の生活環境や水郷都市の民族風俗や建築、自然の風光を再現している。1990年代に開発が始まり、石仏、鏡水湾、園善園、越中名士苑の4つのテーマに分かれ、特徴的な風景をかき集めた自然テーマパークとなっている

開園時間:9:00~17:00
料金:100元
住所:紹興県柯岩風景区 【地図
電話:(0575)8436-1555

(09年10月記)
紹興へのアクセス

○鉄道
紹興へは上海から高速列車が直通運転をしており上海虹橋駅からならば1時間半ほどで紹興駅着くことができるため、上海からの日帰り観光も不可能ではない。
滬杭高速鉄道

○バス
杭州湾を渡る橋が開通し高速道路も整備されたため、高速バスの需要は増加している。上海からだと2時間半程度で本数も多い。
上海のバスターミナル情報

○空港
紹興には空港はないが、杭州市とのほぼ中間に杭州蕭山国際空港がある。日本のANAが東京と大阪から週7便ずつ運行している(2012年8月現在)。
紹興市内方面への連絡バスが運行されている。30分程度の距離。


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