朝夕のラッシュ時はタクシーが捕まらない
朝の8:00~9:00、夕方の16:00~19:00までの時間帯はまず繁華街ではタクシーは捕まらないと考えていい。ホテルなどで並んでいても、いつタクシーが来るか分からないので、地下鉄やバスなどを利用したほうが便利。雨の日や週末はさらに顕著になる。ポイントは、大きなスーパーや駅付近などでタクシーを捕まえるのがコツだが、心得た市民にさっさと乗られてしまうことが多い。実は、タクシーの台数が減ったわけではなく、渋滞のためタクシー自体の稼働率が落ちているのが大きな原因だ。
乗車拒否?その前に確認
上海のタクシーではほとんど乗車拒否はないと考えてもよい。しかし、たまにいくら手をあげても、タクシーが止まらないことがある。そんなときは歩道の端を見てみよう。歩道の端に黄色い線が引いてあったらタクシー停車禁止地区。罰金が高い上海では、禁止地区にはタクシーはまず止まらないので、市内に設置されているタクシー乗り場や黄線以外のエリアへ行こう。「TAXI」のマークが掲げられているタクシー乗り場は、現在上海の街角に増殖中だ。逆に、下車するときも禁止地区では下車できないので、そういう時は少々歩くことも我慢しよう。
白タク
閔行区など郊外ではQQと呼ばれる小型車や軽のワンボックスを使った白タクが横行している。地元市民の足になってしまい、正規のタクシーが姿を消してしまったところもあるが、料金交渉が必要な上に、トラブルが起こった場合の安全の保障も無い。やはり正規タクシーが車で待とう。また、空港などで、客引きをしている白タクもいまだに見かけるが、正規のタクシーは客引きをしないので、引っかからないように。必ず、タクシー乗り場で並ぼう。最近は、悪質な正規タクシーと区別がつかない白タクも登場しているので、要注意。
居眠りと乱暴な運転
危険と思ったら、自己防衛のためにも降りるのが賢明だ。タクシー運転手は最近人手不足で、過労気味の運転手が明らかに増えている。とくに夜間の長距離は要注意。あくびをしだしたり、バックミラーから見る運転手の目の動きが怪しいと思ったら、居眠りに注意だ。運転手に話しかけるだけでも、効果はある。特に浦東国際空港へのタクシーは要注意。空港までの高速道路が単調で、居眠り事故を起こしやすい。
乗車時のマナー
ときどき運転手が道を間違えた、またはごまかした、としてひどく叱る人がいる。どなる程度ならまだいいが、運転手の頭の後ろにある仕切りを叩いたり座席を蹴ったりするのは考えもの。また一方的に運転主の悪意と決めつけず、よく話を聞いてみること。渋滞などを避け、迂回する場合もある。中国でもサービス受益者はサービス提供者よりも上の立場にあるが、もし喧嘩になった場合、すぐに野次馬がおし寄せてきて、日本人である当方はひどい罵声を浴びることになる。罵声だけで済めばいいが、危険な目に遭う可能性も否定できない。
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