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◆浙江省山間の観光地◆


天台山 Tian Tai Shan

紹興と台州を結ぶ高速道路(上三高速)の天台出口からすぐ。台州からは1時間ほどの距離。上海からなら4時間ほど。

国清寺は隋の開皇18年(598年)に天台宗の実質上の開祖である智顗(ちぎ)が創建したといわれる。日本の天台宗の開祖、最澄も804年に唐に渡りここで学んだ。日本、韓国の天台宗は国清寺をメッカとしており、宗派関係者が頻繁に訪れている。深い山林に囲まれた静かな寺で、山の斜面に作られた寺を登りながら参拝する。

 
周辺にはいくつかの観光エリアが点在している。石梁景区は国清寺から車で30分ほど。森林の中の小川に沿った小道を歩いていったところに落差30メートルの滝がある。時間がない人は国清寺とこの石梁の滝のみを訪れるようだ。通常は駐車場から滝への片道10分ほどの道のりを往復するが、来た道を戻らずそのまま小川に沿って行けば再び同じ道路に出る。徒歩数十分ほどの距離だが、森林浴のつもりでゆっくりと歩いても気持ちがいいだろう。車でさらに奥に進めば銅壷滴漏景区があり、ここにも滝がある。そばの華頂国家森林公園は標高1,100メートルで夏でも涼しく、5月に一斉に開花するホトトギスの花が美しい。赤城景区は国清寺から近い。赤城山は標高306.5メートルで、山頂には梁妃塔、山腹には済公院などがある。日程に余裕がある場合は国清寺から車で1時間ほどの寒山湖にも足をのばしてみよう。

上海から直通高速バスがある。天台バスターミナル電話:(0576)388-4741
(03年8月記)


雁蕩山 Yan Tang Shan

温州からは寧台温高速道路で30分ほど。高速出口からはすぐ。日本ではあまり知られていないが、中国では有名な観光地。国家指定の風景名勝区で、「山水の美しさは東南第一の山」と紹介されることが多い。

霊峰、三折瀑、霊岩、大龍湫、雁湖、顕勝門、仙橋、羊角洞の8つの観光エリアから成り、総面積では186平方キロにわたる広大な観光地である。どの観光エリアでも、基本的には桂林のような細く高くそびえる岩と滝の景観を楽しむ。手のひらを合わせたような合掌岩などがある霊峰景区は夜景が人気。夕暮れの景色に浮かぶ岩々が幻想的。三折瀑景区には、上折瀑・中折瀑・下折瀑と3つの滝があるが、うち中折瀑のみに訪れる人が多い。落差も大きく、筒を半分に切って立てたような地形の内側を水が落ちてくるのがめずらしい。霊岩景区には、向かい合って立つ天柱峰、展旗峰などが有名。大龍湫景区は、駐車場から15分ほど歩いたところに中折瀑より大きく水量も多い滝がある。

滝への歩道の途中、岩と岩を結んだロープの上を自転車とそこから吊られたブランコ上で演じるパフォーマンスがある。自転車の上の人が逆立ちしたり、ブランコ上の人が前回りをしたりする。ロープはかなりの高さ。パフォーマンスは1時間に一度行われる。

各観光エリアでは、駐車場に車を置いて、整備された歩道を歩いて観光する。景観はすばらしいのだが、歩道や滝壺などがコンクリートで固められているのと人の多さが自然の風情をやや台無しにしているのが残念ではある。うち霊峰、霊岩、大龍湫が人気スポットで観光客の数がかなり多いが、顕勝門、仙橋、羊角洞については中心部からけっこう離れているので人が少ない。中心部から近くても三折瀑など空いているところもある。有名どころの観光はそこそこにして、人の少ないエリアへ行ってウォーキングを楽しむ方が我々日本人にはあっているようにも思われる。

上海から直通バスもあるが、7時間程度かかるのでお勧めできない。温州を基点としていくのがいいだろう。飛行機利用の場合、台州の空港のほうがやや近い。
(03年8月記)

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楠渓江 Nan Xi Jiang

温州の雑踏からわずか30分ほどであることが、この地の緑を一層深く感じさせるようだ。雁蕩山も仙都もそびえ立つ岩山が中心だが、楠溪江は日本の田舎を思い出させるような、緩やかに流れる澄んだ川とその左右の木の茂った山々が美しい。小さな村が点在しており、田園風景も楽しみたい。

楠溪江流域の広大なエリアに観光ポイントが点在している。その面積は600平方キロメートルを超えるともいわれる。バスでめぐることも可能だが、できれば車をチャーターしたい。道が整備されており、交通量も少ないので、自分で運転すれば一層快適に巡ることができるだろう。

唐末からの歴史を持つ芙蓉村、清代の街並みを残す麗水古街、南宋の寺仁済古寺といった古い建造物を中心とした見どころもある。

川岸はところどころ平坦になっているところがあり、バーベキューを楽しむこともできるだろう。

公共交通機関での行き方は、温州駅から33番バスで安瀾橋埠頭へ行き、渡し船で甌北鎮へ。甌北のバス・ターミナルから各観光スポットへバスがある。雁蕩山に近く、自分の車があれば雁蕩山まで30分程度で抜けられる。
(03年8月記)


仙都 Xian Du

金華から約1時間、温州から約2時間。高速道路出口からは20分ほど。「好渓」と名づけられた蛇行する川と川岸に連なる岩山の景観を楽しむ。著名な観光地ではないので人が少なく、ゆっくりと自然を楽しむことができる。

仙都を代表するのが鼎湖峰(右写真)。高さ170メートルで、たけのこのように見えるところから「石筍」とも呼ばれる。

岩々は下から見上げるだけでなく、是非上まで上ってみよう。例えば芙蓉峡。筏のような渡し舟で岩山の麓まで行く。小高い丘程度の高さなのだが、テレビのロッククライミング大会の会場にもなったとのことで斜度がきつく、頂上に達するには相当の体力を要する。

しかし頂上からみた、好渓と周辺の山々の景色はなかなかすばらしい。中腹には自然の湧き水をせき止めて作られた泉がある。コンクリートで固められているのがやや興ざめだが、水は澄んでおり、人も少ないので真夏なら思い切って裸で水浴びをしてもいいかもしれない。

中華民族の祖先ともいわれる5,000年前の皇帝「黄帝」が、黄山・盧山と並んで仙都にも訪れたとの伝説がある。黄帝祠宇はこの黄帝を祀っている。

(03年8月記)



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