骨董家具店の多くは店舗と倉庫をもっており、商品は雑然とおいているところもある。慣れた人は直接倉庫を訪ね、まだ修正がきれいに施されていない、ほこりをかぶった状態のものを見つけてきて店主に修正を依頼する。このやり方だと思わぬ掘り出し物を見つけることも可能だ。
店に並んでいるもので「売約済み」とあっても、そのレプリカの作成を依頼することもできる。
呉中路など郊外の通りには骨董家具店が軒を並べている。タクシーをチャーターして一軒一軒覗いていくのも楽しい(タクシーがあまり通っていない道路にある店もおおいので、乗り捨てにせず、チャーターすることがお勧め)。店には大量の骨董家具が所狭しと積み上げられており、目移りしてしまうだろう。店によってはサンプルとして一つの部屋に骨董品だけを配置し展示していたり、事務所内で骨董家具を使用していたりするが、骨董家具の使い方の参考にもなる。
購入に当たっての注意点
骨董家具は意外に大きい。そのように見えなくても実際に測ってみるとかなりの大きさであることも。自分の家に置くことができる家具の大きさをあらかじめ測っておき、そのサイズに合うものを購入しよう。
店によっては修理の仕方が粗かったり、季節によっては購入してしばらくするとクラック(ひび割れ)が入ったり、木の継ぎ目が開いてくることもあるので、購入後もアフターサービスをしっかりしてくれるところを選ぶことが大切。日本に持ち帰るのであれば、補修に定評があり、購入後にトラブルが発生する可能性が低いところを人に聞き、さらに店には修正のための時間を充分に与えることが大切。外国人を相手にしている店では輸出の手続きを全て行ってくれ、自分で持ち帰る際の心配をする必要はない。
骨董家具であれ、レプリカであれ、上塗りの色や艶出しの加減など、こちらから注文することができ、好みの色を見本の中から選ぶ。朱塗りの家具やシックな楢材のような色合いが人気。
外国人に人気のある家具
骨董家具が過去どのように使用されたか、時代によりどのような特徴があるかは本サイトのhttp://www.explore.ne.jp/jiajv/ を参照。現在では多くの外国人により、骨董家具が現地の人が考えてもいなかったような形で利用され、生まれ変わっている。
特に人気のある家具は下記の通り。
●ダイニングテーブルセット
しっかりとしたテーブルに、座り心地のよさそうな椅子6~8つがセットになっているが、かなり大きめ。広い家でないと置けないだろう。
●階段ダンス
日本でも伝統のある家具として有名な階段ダンスだが、中国ではかなり安価で入手できる。レプリカ品も多い。
●薬入れ
漢方薬を分類するのに使われていた、たくさんの引き出しがついた家具。引き出しにちょうどCDが入るように改造されたレプリカ品が大変人気。
●椅子
美しい流線型の椅子や、座る部分に籐をあしらい夏に涼しげな椅子など。玄関におき、花瓶などを飾って利用している人もいる。
●クローゼット
観音開きの扉のものがほとんど。簡素な造りがかえって美しい。書棚、食器棚などに利用されている。
●衣装箱
ソファーセットの傍らに置くティーテーブルとして使っている人が多い。長い間使用しない場合は収納することもできるので便利。
●小物
木桶やバスケットなどはスリッパ入れや小物入れに、籐かごは花瓶入れや小物入れ、鳥かごは装飾品として使うなど、小物ではそれぞれ使用する人の独創性が発揮される。
骨董家具の店
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