上海で食品を買う

上海の地下鉄を乗りこなすための一冊。路線図はもちろん各駅ごとのお勧めスポットなどが紹介されている。

上海では通常の調理に必要な食材は、鮮魚や精肉から野菜、加工品までそろっている上に、輸入品も豊富。日本食材はもちろんのこと、欧米や韓国、インドの食材も日本よりもむしろ入手しやすい。日本で試すことのできなかったエスニック料理やイタリア料理などにも挑戦できるかもしれない。

生鮮食料品

スーパーマーケット、市場で手に入る。市場に関しては市が管理している公設のものと、路上などで販売している私設のものがある。特に私設のものに関しては農薬使用量や衛生基準がないため、大きくて新鮮に見える野菜や果物にも注意が必要。また公設の市場やスーパーマーケットで購入したものでも、使用する前に流水につける、念入りに洗うなど現地の人が行っているような処理をしたほうがよい。中国では基本的にすべての食料品に火を通すことを前提としているが、最近は外国資本のスーパーなどでサラダ用の野菜なども販売されている。無農薬野菜も普及し始め、西洋野菜なども日本より安く簡単に入手できる。また中国では、日本で大変高価な果物が安価で大量に手に入るので、滞在する間に美味しい果物を堪能するのもよい。

食品市場

最近では上海に住む人々の食品購入方法もかなり便利になってきたが、一方で昔ながらの食品の市場も、市民にとっては依然生活の一部として利用されている。食品市場を覗いてみると、売り手と買い手のやり取りで活気に満ち溢れており、値段交渉はまるで喧嘩をしているかのよう。日本では見たことのない数々の中国野菜が並べられ、鶏が鶏肉になる過程が見られるなど、普段体験できない光景が広がっている。

利用の際の注意点

市場内では値段交渉が可能。特に野菜、魚介類など旬のものを購入する時には交渉を欠かさずに。
新鮮さを保つために夏場は商品に水をかけていることがある。水の重さの分まで測られないように一度水を切ってから秤りに載せること。
肉・魚介類・野菜・卵・麺類などは、一斤〔Yi4 Jin1〕（500ｇ）の値段を聞く。乾物については一両〔Yi4 Liang3〕（50ｇ）の値段を聞く場合もある。
どのように調理すればよいのか分からない野菜類などは調理方法を聞いてみるとよい。基本的に「炒める」という答えが返ってくるが、何と一緒に炒めるとおいしいかといったことも教えてくれる。
食品を入れる袋は薄いので、買う量が多い時は、大きめのビニール袋か買い物篭を持参しよう。
市場の中で一番気をつけたいのがスリ。財布、携帯電話などが盗まれやすい。大きく口の開いた鞄や、バックパック、ウエストポーチなどは要注意。また、冬場はコートの外ポケットにも注意したい。買い物に夢中になっているときが一番狙われやすいので細心の注意が必要。
人の集まる場所だけに携帯品を盗まれないように十分注意が必要。

中華食材

中華食材として日本人に人気があるのはドライフルーツや乾物。イチジクのドライフルーツなど日本ではなかなか見かけないものや、松の実、ピスタチオが大変安く売られている。ドライフルーツのほか、胡桃などの木の実に甘く味付けしたものや、甘味たっぷりのお菓子、冬場には甘栗が大量に販売され、頼めば味見もOK。量り売りのところも多く、一般的には1斤（500g）または半斤（250g）で注文する。

日本食材

最近では生鮮食料品以外の日本食材はほとんど上海で入手できると言っても過言ではないだろう。大型スーパーの日本食材コーナーや、日本食材専門スーパーで購入できる。

パン・ベーカリー

地元のパン屋で売られているパンはどちらかというと甘めで、日本人の口に合わないことも多い。最近では多くの外資系ベーカリーが進出し日本的な味をだしているパン屋も多くなり選択に困るほど。ガーデンホテルや上海シェラトングランデ太平洋ホテル、JCマンダリンなど5つ星ホテルのデリカで販売されているパンは日本人にも人気が高い。

菓子・ケーキ

以前は西洋風の菓子やケーキはホテルのデリカで購入するのが一般的だったが、最近ではスウィーツの店が多数オープンし、専門店に行く人も増えてきた。

惣菜・デリカテッセン

肉、ハム、ソーセージ、各種チーズ、ホテルで焼いているパン、ケーキなどが売られている。特にハム、ソーセージ類は充実しており、日本よりもずっと安く美味しいものが食べられる。パテなども量り売りで売っている。

輸入食材

無農薬・低農薬食品

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