パソコンの主要な部品やパーツなどはできるだけなじみのあるメーカーのものを使おう。
■ディスプレイ
よく選ばれるメーカー・・View sonic, BENQ,PHILIPS ,SAMSUNG,LG
最近は中国でもLCDタイプが主流になってきている。値段も下がっており、日本で購入する手間を考えれば、現地調達したほうが楽かもしれない。
注意点
①中国国内外問わず、あらゆるメーカーが商品を出しており、選ぶときに迷うことがある。小売業者も、せっせと利益のよい商品を勧めようとする。よく小売業者が言うセリフに、「このモニタの外側は知らないメーカーだが、中身は大手の○×のものを使用しているので値段的にお得」として、OEM生産タイプのものを勧めようとする。実際、メーカーが星の数ほどある中国ではありそうな話だ。有名メーカーが管理するOEM生産のものなら、ブランドの信頼もあるため品質に関して厳しく管理されたよいものを生産しているが、あまり管理が厳しくないメーカーのOEM生産なら、仮に部品が一流でも、不良品が出る確率が高くなる。よって、本家の製品より極端に安い場合には、それなりの理由があることを承知しておこう。
②TCOマークの有無もモニタを購入する上で大切な基準になる。小売業者がよく言うには、「この製品はTCOマークを既に取得しているが、製品のコストを下げるためにTCO認証マークをつけていない。」というのも実は問題がある。実際のところは、TCOの認証を受けられなかったから値段が安い、と解釈したほうが無難だ。以上から、やはりモニタのメーカーは自分で選んだものを購入するのが一番無難。盲目的に業者を信用するのはよくない。
③商品が決まり、値段の交渉も済むと今度は担当者が倉庫へ商品を取りに行くことになる。まず注意が必要なのは、箱の外観。実は箱が開けられていたり、箱が汚い時には、中古品や展示品を新品と偽って売っている場合が少なくない。以下の場合には注意したい。(TCOのマーク)
- 箱が開けられている・・・客のために検査をした、などの理由を言ってくることが多い。
- テープを張りなおしている・・・普通、モニタの箱は透明のテープで梱包されているが、このテープの色が違っていたり、替えられていたりしている。
- 箱の底が開けられている。・・・箱の底のテープの状態から、すぐに判断がつく。上から見れば新品だが、実はそうではない。
細かいようだが、自己防衛やトラブルに巻き込まれないためにも注意したいところだ。
■CPU関係
注意事項
- 購入時に領収書は必ず取っておく。また領収書には製品名がきちんと記載されているか確認する。
- 包装されている箱などもできれば残しておこう。万が一、トラブルがあったときは証拠になる。
- 「盒装」のCPUならメーカーのアフターサービスも受けられるのでこちらも利用したい。
■チップセット(主机板)
Intel系列 AMD系列 ともに商品の種類は豊富。上海でよく使われるメーカーは、??・微星・技嘉・升技・?泰克など。トラブルがあっても、対応がしやすいのでこの中から選ぶのが無難。また当たり前だが、性能がよければよいほどいいというわけでもない。自分の目的にあったものを購入したい。
■メモリ(内存)
Kingston(金士頓) Kingmax(勝創) あたりが上海でも有名で、箱に入った「盒装」タイプを購入できる。実際、上海のパソコン売り場をのぞいてみると、HYメモリなどが「散装」状態で売られているが、値段も安い分、性能面で問題がある場合が多い。Kingstonは上海でも人気のあるメーカーで、性能には定評がある。ゲームなどでパソコンを酷使する人は、Kingmaxがお勧め。一方で、CORSAIR(海盗) やTwinMOS(勤茂) も上海で製品を出しているが、価格はかなり高い場合が多い。
■ビデオカード(顕卡)
ATI系列:技嘉,ELSA
NVIDIA系列:華硯,麗台,微星,耕升
注意事項
ビデオカードに関しては、すでにある程度タイプが決まっており、値段に関してもほとんど違いはない。ただ名前があまり知られていないメーカーのものを使うのは避けたいところ。もし使っているチップが同じなのに、価格の違いが大きければ何らかの問題があると考えてもよい。またドライバはチップを製造している会社が提供しているものを使うとさらに安心。包装上に偽物を判別する電話番号が書かれているので利用するとよい。
■サウンドボード(声卡)
普通はマザーボードに使われているもので十分だが、もしさらなる音質を追求するのなら、別に購入することも考えられる。上海でも創新(Creative)などのサウンドボードは購入できる。
■FDドライブ(軟盤机)
最近では上海でもUSBフラッシュメモリなどが急速に普及し、FDドライブを使うことは少なくなった。主に Panasonic,SONY などがよく使われている。
■CD、DVDドライブ(光駆)
明●(其に言),華硯,微星 あたりがよく使われるメーカー。CDーROMのドライブは消耗品なので、特にDVDとCDが両方使えるコンボ形式はあまりお勧めできない。DVDだけでも別にしておくと、故障したときに取り替えるのが便利。
■パソコンケース(机箱)と電源
ケースはあらゆるものが売られている。選択肢も多いが、ここで注意したいのは電源の問題。信頼性から言うと、金河田,世紀之星 がお勧め。特にあまり有名でないブランドの電源をつかうと、電源が焼けることがある。また一番いいのは「電源穏圧器」を購入すること。中国では電圧が不安定で、それが原因で電源を壊すことがよくある。これはノートパソコンでも同様。
■キーボード(鍵盤)
最近は中古品などを中心に、日本語のキーボードが上海で手に入るようになった。日本から持ってくるのが一番無難だが、最悪でもこちらで手に入れることができる。
■ノートパソコン(筆記型計算机)
上海ではノートパソコンが急速に普及してきている。あらゆるメーカーが進出してきているが、日本と比べると残念ながら発売時期が少し遅れるだけでなく、スペックもすこし落とされたものが販売されているケースが多い。主なメーカーは以下のとおり。
米国系列:IBM, HP(惠普), DELL(戴尓)
日系: NEC, TOSHIBA, SONY(索尼), SHARP, Panasonic
韓国系:SAMSUNG
台湾系:ACER, ASUS,
大陸系:TCL,聯想,方正,清華紫光,清華同方
実際のところ、中国でノート型パソコンを購入することはあまりお勧めできない。17%の増値税がかかるなど、コスト的にも割高。日本で買ったパソコンが中国で故障になった場合に備えて、メーカーが行っている海外でも保証が受けられる制度を利用するのが一番だが、海外保障を受け付けないメーカーもあるので注意。東芝などは、日本から部品を調達して、上海で修理してくれる。メモリを増設する必要があれば、パソコンの安定性のために、先に内蔵されているメモリと同じメーカーで同じタイプのものを使うようにしたい。
保障が切れてしまったパソコンの場合、上海市内のノートパソコン修理専門ショップで修理してもらうことも手だが、管理がずさんなところが多く、修理に出したのにパソコンが盗難にあったということもよく聞く。目の前で修理してもらうように心がけたい。
■中古品について
上海では中古のパソコンを購入することはあまりお勧めできない。また新品のパソコンもかなり価格が落ちているので、そちらを買うほうがお得。ただ、中古のモニタはまれに良い商品が出ている場合がある。たとえば21インチのCRTで900元から3000元、フラットタイプでなければ500元から900元で手に入る。メーカーの保証はないが、業者が独自に保証を設けている場合が多い。
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