上海では日本より1年以上早く韓国ドラマがブーム。「秋の童話」「冬のソナタ」が大ブームとなり、その後「チャングムの誓い」も老若男女問わず上海人の心を捉えたようだ。それまでの日本ドラマに変わって韓国ドラマがより多く放送されるようになった。
上海でも日本の番組は衛星放送で視聴可能。情報規制の政策から、マンション単位で許可を得ている住居でNHKワールド(海外駐在者向けNHK放送)、NHK BS-1とBS-2、WOWWOWなどが受信可能。NHKワールドはNHKのニュースや大河ドラマをリアルタイムで見ることができる。他にもマンションによっては、民放のBSデジタル放送が受信できるところもあり、日本にいるのとほとんど変わらないテレビライフを送っている人もいる。そのほか中国の衛星放送に関しては市内ほぼ全域をカバーしている有線放送で受信可能。そのため中国全土の番組を見ることができ、湖南省や新疆の番組などを上海で楽しめる。
中国で外国の衛星放送受信が合法なのかどうなのか、また、例えば日本の放送が中国で流れると日本側で著作権等権利の問題が発生しないのかどうかなど、必ずしもはっきりしていない問題が存在する。そのためか時に政府の規制が行われ、急に衛星放送が映らなくなるということもある。
かつてVCDが圧倒的に人気だった上海でも、廉価な機器が出てくるに従い、DVDが急速に普及した。また、DVDソフトの価格も以前よりは手ごろになってきており、正規品でも30元~80元程度で入手できる。古北カルフールや久光百貨、大型書店などの映像コーナーで多種多様なソフトが販売されている。
DVDの人気上昇につれ、VCDのソフトは投げ売り状態。1枚20元前後で販売されており、画質や面倒な操作(映画のほとんどは2枚組、ドラマなどは数十枚になることも)が気にならなければ、安上がり。
海賊版の氾濫はDVDでも同様に大きな社会問題になっている。安いからというだけで安易に手を出さないようにしたい。
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