上海GPは2004年に第1回を開催し、3日間で観客のべ26万人を動員して大成功を収めた。会場は嘉定区安亭鎮の東北部に位置する上海国際サーキット、中国語では「上海国際賽車場」と表記する。サーキットのレイアウトは「上」の字をかたどっており、タイトな回り込むコーナーと直線の組み合わせで、各選手がどのようにこの変化に富んだコースを処理するかがみどころ。また日本の鈴鹿などと同様レース中は会場内で様々なイベントが催されるほか、売店なども多数出店される。チケットは各旅行社ほか、当サイト・オンラインモールでも開催数ヶ月前からチケット予約販売を行うので、日本からでも予約が可能。
・上海F1GP(F1中国グランプリ)のチケット予約 当日は主催者側がチケット所有者用に無料シャトルバスを用意しているが、混雑や席の取り合いによる混乱は避けられない。そのうえ上海市内への道路は大渋滞となるため、あまり無理な観戦スケジュールは組まないほうが無難。また、レース前後はホテルの料金がアップし、予約も難しくなりするため、早めの手配が必要。
・上海のホテル予約はこちらでできる。
上海国際サーキット(上海国際賽車場)
中国文化の特色を出した面白い設計。コースの形にも上空からみると「上」の形をしているのがよくわかる。この「上」には、上海で開催されるという意味もあるが、さらに「勢いに乗って上昇する」というような縁起も担いでいるところが中国らしい。
観客席となるスタンドにもさまざまな意匠が凝らしてある。全長400メートルに及ぶグランドスタンドを覆いかぶさるように「門」の字の形に巨大建築物が左右2箇所で被さる。これは両側に獅子が門を守っているイメージで、2本の赤い円筒形の建築物は中国式宮廷の柱をイメージしている。さらにスタンド上部の明かり窓は、中国の灯篭をモデルにしている。建築物によく使われている赤色と黄色は幸福とパワーを象徴し、あくまでも中国の伝統文化にこだわった設計になっている。さらにサイドスタンドは、26枚の蓮の葉をイメージした屋根がついている。
上海市の中心部からは約30キロ、2009年末に軌道交通11号線が開通しておりサーキットの目の前に駅ができている。なお江蘇路駅から約45分かかる。また虹橋国際空港からだと20キロほどなので、車があればかなり交通アクセスはよい。ただ浦東国際空港からは約60kmとかなり遠い。
設計観客数:20万人
主要建築面積:15万平方メートル
コース全長:5451.24m
コース周回数:56周(FIA認定)
レース距離:305.269km(FIA認定)
設計最高速度:時速327km
平均時速:時速205㎞
コース最大高低差:12m
一周走行時間:約1分34秒
|