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第7回 ゴルファーとケガ

 とどまるところを知らない上海のゴルフ熱に乗って、多くのゴルフ場が連日賑わっているようです。一流のゴルフクラブは当然コース管理に莫大な資金や時間をつぎ込むものですが、ゴルファー個人の健康・体力管理はどうでしょうか?

 あなたのまわりにも「腰が痛い」、「肩が上がらない」、「首がまわらない」と言いつつ毎週コースに通い続けているゴルファーがいませんか?サイノユナイテッドへルスでは開院当初より多くのゴルファーにゴルフで起こりやすいケガやそれを予防するヒントを伝え続けています。


 ゴルフは一般的にケガの少ないスポーツと言われますが、ゴルファーの中には何らかの慢性痛を抱えている人が多いのも事実です。アマチュアゴルファーの60%がそのゴルフ人生の中でゴルフ関連のケガを一度は経験していると言われています。ラグビーやバスケットボール・柔道など相手との接触が多いまたは速いスピードの求められるスポーツでは、一瞬のある動作によってケガをすることが多い一方で、ゴルフで起こり得るケガは筋肉や靭帯のオーバーユーズ(使い過ぎ)や間違った器具の使い方や姿勢などに起因することが多いのです。これは逆に考えればより「防ぎやすい」ケガと言えるのではないでしょうか。

 ゴルファーを悩ます症状で最も多いのが腰痛、肩、肘、そして手の痛みですが、それらの原因の一つにゴルフのテクニックの良し悪しがあげられます。つまりテクニックを磨き、また体力をつければ防ぐことができるケガがゴルフ傷害の特徴と言えるでしょう。また、十分なウォームアップなしにコースを周ることは絶対にやめましょう。冷えて硬くなった筋肉はケガをする可能性が大変高くなります。女性男性にかかわらず、普段からのトレーニングやストレッチングを習慣付けましょう。コースに出てはじめの3ホールは決してウォームアップではないことを忘れないでください!

 プロのレッスンを受けてみましょう。その誤ったスウィングを正せばスコアが良くなるだけでなく、ケガの予防にもなります。間違ったゴルフスウィングが原因で起こり得る症状に以下のものがあります: 手首・親指の腱の炎症、CTS(=手根管症候群、親指から薬指半分までの手のひらのしびれ)、ゴルフ肘(腱の炎症)、肩の筋肉の損傷、半月版(膝)の損傷、脊椎(主に腰椎)の損傷など。これらすべてはゴルフだけでなく日常生活にも不便をきたし、専門家の治療が必要となります。

 以上に述べたように、ゴルフ傷害を防ぐ一番の方法はゴルフの普段からの体力づくりと正しいテクニックを身につけることです。もしもあなたがすでにゴルフ傷害で悩んでいるのなら、サイノユナイテッドヘルスのスポーツ医療スペシャリストをぜひ受診してください。


 以上の情報はサイノユナイテッドヘルスの整形外科専門医デイビッド・ジャン医師によるものです。より詳しい情報は日本語直通電話13818379691まで。  またはjuntokumasu@sinounitedhealth.comへメールでご質問ください。



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