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第5回 快適な空の旅を楽しむために2

 フィジオセラピスト・クリスアルドレッドが長距離フライトのストレスを解消させる方法を紹介します。


準備が肝心!
 念入りなたびの準備をすることによって、予期せぬケガを防ぎより快適な旅を楽しむことができるはずです。まずはスーツケースに荷物を詰めることから始めましょう。重量制限に気をつけて。これは航空会社だけでなく、あなたの身体のためにも重要です。同じ重量の荷物を一つの巨大なスーツケースに詰め込むことは極力避け、二つ以上に小分けにしましょう。機内に持ち込むかばんには、必要最低限の荷物を入れます。重さが両肩に均等にかかるようなかばん、たとえばバックパック、を選ぶといいでしょう。航空会社によっては(特にイギリス、アメリカ方面)、すでにとても厳しい手荷物の重量制限を行って乗客の安全に十分な注意を払っている会社もありますね。
 出発をする日は、車からチェックインカウンターに大急ぎで走らなくてもいいように時間にゆとりを持って空港に向かいましょう。重いスーツケースを持ち上げるとき、必ず体の真正面に置きできる限り体に近い場所で持つようにします。荷物が体に近ければ近いほど、小さな力で持ち上げることができ、その結果体にかかるストレスが少なくなります。


心も体もリラックス
 チェックインを済ませ、あとは“羽のように軽い”持込手荷物だけとなりました。しかしまだこの先に小さな座席に身体を閉じ込めるという大仕事が残っています。私たちの身体は、長い時間座ったままの姿勢を保つようにはデザインされていません。長時間同じ姿勢を続けると筋肉が硬くなってしまいます。機内で用意されるエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)防止のエクササイズは、筋肉のストレッチにも最適です。
 “座りっぱなし”は筋肉を硬くするだけでなく、脊椎や首にも影響を及ぼします。体を前かがみの状態にさせることによって、椎間板を脊髄神経に押し付け、その結果腰に痛みを感じることとなります。頻繁に肩を後ろに反らせる(背筋を伸ばす)、または背骨を後ろに反らせることにより、この圧迫を軽減させることができます。腰椎をサポートするために、丸めた毛布や枕を腰の後ろ側に入れるのも効果的です。これは、脊椎と椎間板の並びをまっすぐにすることによって圧迫感を軽減させるものです。
 首の筋肉も長い間座っていると疲れてきます。旅行グッズによくあるU型の枕は、首(頚椎)をまっすぐにさせることによって首周りの筋肉をリラックスさせる効果があります。

 長時間のフライトで大切なのは常に動いていることです。身体を動かす、姿勢を変える、1~2時間に一度は席を立って歩くなどの動作をすればするほど、首の疲れや腰・背中の痛みは軽減するでしょう。


以上の情報はサイノユナイテッドヘルス主任理学療法士、クリス・アルドレッドによるものです。より詳しい情報をご希望の方は、日本語直通電話13818379691まで。または juntokumasu@sinounitedhealth.comにメールをお待ちしております。



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