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第3回 冷やす?温める?

 アイスパックとヒートパックは整形外科の治療でよく利用されています。最近では医療機関の外でも使い捨てのできる簡単なアイス/ヒートパックも売られています。 ところで、足首をひねったとき、突き指、筋肉痛など、どんなときに冷やすもしくは温めるべきかご存知ですか?どのくらいの時間冷やすまたは温めたらいいのでしょうか?簡単なアイス/ヒートパックの使い分けの方法をご紹介しましょう。


寒冷療法
 “冷やす”行為は捻挫(いわゆるくじき)などの急性痛に対して行われる応急処置です。48時間以内のケガで患部が腫れている場合、この寒冷療法を行うべきでしょう。アイシングは腫れを最小限に抑える手助けができます。腫れをおさえることは痛みを少なくする効果もあります。アイシングは一度に20分以上行わないようにしましょう。ケガをした部分を怪我をした脚や腕を心臓よりも高い位置に上げておくことも大切です。受傷したところを高く上げておくのは、その部分に腫れの原因になる不要な蓄積物が溜まらないようにするためです。

 寒冷療法はまた、慢性痛に利用されることもあります。運動選手によく見られる筋肉・関節などのオーバーユース(使いすぎ)による損傷が慢性痛の一つの例です。(通常6ヶ月以上続くような痛みを慢性痛とします。しかし、それより短くても、ケガが治った後も続く痛みは慢性痛とされます。)この場合、必ず運動後に冷やすようにしましょう。運動後の冷却は、炎症反応をおさえる働きがあります。運動前に慢性痛を冷やすことは絶対に避けましょう。


温熱療法
 温熱療法は前出の慢性痛に対して効果があります。体内の組織を柔軟にしリラックスさせると同時に、患部への血流を促す効果があります。この場合、運動前に温めるようにします。

 運動後に温めることは避けましょう。そして、急性なケガも温めてはいけません(冷却療法を行うこと)。ヒートパックのかわりに熱い濡れタオルを使うこともできます。火傷を避けるため、温度と時間に気をつけましょう。20分以上患部にヒートパックをあてておく必要はありません。睡眠時にヒートパックを使うことは避けます。



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