ローカルの病院でも、体重の検査、尿検査、血液検査、血圧検査、エコーの検査など、日本での診察となんら変わりはない。ただ診察までかなり待たされることがある。外国人用窓口が設けられている病院があるが、外国人用窓口で手続きすれば優先的に診てもらえることもある。外国人用窓口を利用する場合はパスポートを持参すること。診察料は、一般窓口が50~100元なのに対して、一回約200元~400元程度となる(血液や超音波や尿など特別な検診が加わると値段も変わってくる)。
日本語や英語通訳のつく病院では、予約制が基本で、長時間待たされることは少ない。ただし診察料は若干高めとなる。
出産
以前に比べて上海での出産を選ぶ外国人が増えてきている。産婦人科医院が増え、ローカル病院も施設を整え始めたため、中国で出産するという不安が少なくなってきたためだろう。しかし外資系の病院で出産する場合、費用はかなり高額で、高いところでは80万近くかかるところもある。健康保険や会社補助が程度か確認した上で病院を選びたい。
実際の出産については日本ではポピュラーな夫の立会い出産だが、上海のローカル病院ではほとんど受け付けていない。
また上海人は、自然分娩よりも帝王切開を選択する人が多いので、出産日を決めて手術をする人が多い。
陣痛が始まったら、まず病院へ行くこと。病院にもよるが、分娩前に助産婦がついてケアしてくれる。また助産婦を必要とするかどうかを選択できるところもある。なお、分娩に入る前の待機室でもすでに家族立ち入り禁止としているところもある。
出産後
基本的に母乳主義の病院が多いためか母乳がなかなか出ない母親は多少苦労することも。母乳が出るまで赤ちゃんにはミルクを与えない病院もある。ミルクを与えたとしても、哺乳瓶からではなくスプーンやコップで与える方法。哺乳瓶で与えると叱られるということもあるようだ。母乳の与え方などの指導が不十分な病院もあるため事前に調べておくとよい。なお、厳しく母乳を与えるように言われつづけたためあきらめずに母乳に挑戦していたらよく出るようになり、かえって良かったと話す人もいる。
母子同室の病院では、出産後からすぐ赤ちゃんの世話をしなければならないことも。生まれたての赤ちゃんの世話が分からない人、出産に疲れて子供の世話が出来ない人は、助産婦の資格を持ったアイさんを雇うこともできる。これは事前に病院に問い合わせておく。出産者本人が希望するならば退院してからも約1ヶ月の契約で助産婦の資格を持ったアイさんを引き続き雇うことができる。自宅に泊まりで24時間赤ちゃんのケアを手伝ってもらえる。病室は子供の立ち入りを禁じているところが多く上の子供がいる人は注意。
赤ちゃんの肌着、オムツなど自分で用意するのか、病院側が用意するのか、調べておく。また入院中の食事は中華料理が基本となる。
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