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上海での出産・子育てについてのクチコミ情報

出産・子育て


上海の医療事情はかなり進歩しており、上海で出産することに問題はないが、初めての出産の場合は不安も多く、健診は上海で受けても臨月になってから日本へ帰国し、出産後数ヶ月で上海へ戻ってくるという人も多い。ただ、上海で出産した人の多くはその出産経験に満足しており、子育てもアイさんなどの助けをかりて、日本よりも快適に行っている人が多いようだ。なお、出産後の予防接種スケジュールや使用するワクチンの種類などに多少の違いがある。また日本のような子育ての便利グッズは不十分なので、日本で購入する必要がある。

上海での妊娠

妊娠判定薬は上海のドラッグストアなどで手に入る。もちろん直接病院へ行って調べてもらうこともできる。妊娠がはっきりしたら、健診をうける病院を決める。また、念のために日本で母子手帳をもらっておこう。

「財団法人母子衛生研究会」(http://www.mcfh.net/)では、「外国語/日本語併記母子健康手帳」(英語・タイ・タガログ・中国語等8ヶ国語/日本語と併記 A5判 52頁本体価格750円)を購入することが出来る。日本国内の書店で取り寄せてもらうことも出来る。

なお、日本人の多くの妊婦が嘆くのは上海にはあまりよいマタニティウェアがないこと。上海ではオーバーオールなどがマタニティウェアとして好まれ、マタニティ専門の店も多くない。こだわりたい人は日本に一時帰国したときなどに買い求めておくと良い。

● 産婦人科のある病院

以下に記した各病院の診察日は変更される可能性もあるので事前に確認のこと。

上海浦東森茂診療所

妊婦は隔週日曜日のみの診察。予約が必要。

ADD:銀城東路101号豊匯大厦3階 
TEL:(021)6841-0513(日本語可)

 

AHS逸仙会病院(本院)

AHS逸仙会病院は中山病院内と上海ガーデンプラザ内にクリニックをもつが、うち中山病院内で妊婦の診断を土日を除く毎日受け付けている。予約が必要。ここでは出産もできる。

ADD:楓林路180号中山病院外科楼1階
TEL:(021)6416-7374(日本語可)

ワールドリンク
出産関連の設備が充実し、プレママスクールなども行っている。分娩は分娩センターで出来るようになった。

URL: http://www.worldlink-shanghai.com/

上海商城クリニック
妊婦は予約が必要になる。
ADD:南京西路1376号上海商城西棟203室
電話:(021)6279-7688(英語可)

【虹橋クリニック】
妊婦は木曜日、土曜日のみの診察。予約が必要。
ADD:虹橋路2258号
TEL:(021)6242-0909

 

ワールドリンク分娩中心(専門外来・入院部内)

2004年にできた分娩センター。予定外のことが起こっても別料金が発生しない便利なパッケージがある。分娩は家族や友人も立ち会うことができ、泊まることも可能。詳細は問い合わせを。

ADD:淡水路170号三楼
TEL:(021)6385-9889
FAX:(021)6385-9890

櫻花クリニック

毎日診察をしている。ただし、超音波検診中の場合は予約が必要。

ADD:農工路75号工人療養院内櫻花別荘2号館2階
TEL:(021)6209-9820(日本語可)

国際和平婦幼保健院
  

上海では有名な産婦人科専門の大病院。最近新築された新館の13~15階にはVIPフロアもありここで出産する外国人も多い。部屋やロビーはホテルのようにきれいで、リビングのある広いLDRルームでは家族や友人も一緒に出産に立ち会える。

ADD:衡山路910号
TEL:(021)6407-0434  
(総合)6447-3099VI(VIPフロア直通)

上海ユナイテッドファミリー病院

国際基準を満たす総合病院。出産パッケージがある。日本語の話せる看護婦や通訳も常駐している。

ADD:長寧区仙霞路1139号
TEL:(021)5133-1900(英語/中国語)
日本語直通:(021)5133-1973
URL:www.unitedfamilyhospitals.com/

一婦嬰保健院(本院)

ローカル系の病院。診察、出産ができる。病院内のスタッフのレベルが高いので安心したケアを受けたい中国人に人気。

ADD:長楽路536号
TEL:(021)5403-5206(内線2001)

【分院】
ADD:耀華路389号 
TEL:(021)5883-8888

美華婦産服務中心(American Sino OB/GYN Service

ニューヨークの産婦人科グループが運営・管理しているアメリカ式の産婦人科。華山医院の新館14階にある。エコーはカラーの4D映像で赤ちゃんをはっきり見ることができ、その映像を5~6分のDVDにして渡してくれる。

ADD:烏魯木斉路12号華山医院新館14F
TEL:(021)6249-3246(24時間対応)
URL:http://www.americannbgyn.com



診察

ローカルの病院でも、体重の検査、尿検査、血液検査、血圧検査、エコーの検査など、日本での診察となんら変わりはない。ただ診察までかなり待たされることがある。外国人用窓口が設けられている病院があるが、外国人用窓口で手続きすれば優先的に診てもらえることもある。外国人用窓口を利用する場合はパスポートを持参すること。診察料は、一般窓口が50~100元なのに対して、一回約200元~400元程度となる(血液や超音波や尿など特別な検診が加わると値段も変わってくる)。

日本語や英語通訳のつく病院では、予約制が基本で、長時間待たされることは少ない。ただし診察料は若干高めとなる。

出産

以前に比べて上海での出産を選ぶ外国人が増えてきている。産婦人科医院が増え、ローカル病院も施設を整え始めたため、中国で出産するという不安が少なくなってきたためだろう。しかし外資系の病院で出産する場合、費用はかなり高額で、高いところでは80万近くかかるところもある。健康保険や会社補助が程度か確認した上で病院を選びたい。

実際の出産については日本ではポピュラーな夫の立会い出産だが、上海のローカル病院ではほとんど受け付けていない。

また上海人は、自然分娩よりも帝王切開を選択する人が多いので、出産日を決めて手術をする人が多い。

陣痛が始まったら、まず病院へ行くこと。病院にもよるが、分娩前に助産婦がついてケアしてくれる。また助産婦を必要とするかどうかを選択できるところもある。なお、分娩に入る前の待機室でもすでに家族立ち入り禁止としているところもある。

出産後

基本的に母乳主義の病院が多いためか母乳がなかなか出ない母親は多少苦労することも。母乳が出るまで赤ちゃんにはミルクを与えない病院もある。ミルクを与えたとしても、哺乳瓶からではなくスプーンやコップで与える方法。哺乳瓶で与えると叱られるということもあるようだ。母乳の与え方などの指導が不十分な病院もあるため事前に調べておくとよい。なお、厳しく母乳を与えるように言われつづけたためあきらめずに母乳に挑戦していたらよく出るようになり、かえって良かったと話す人もいる。

母子同室の病院では、出産後からすぐ赤ちゃんの世話をしなければならないことも。生まれたての赤ちゃんの世話が分からない人、出産に疲れて子供の世話が出来ない人は、助産婦の資格を持ったアイさんを雇うこともできる。これは事前に病院に問い合わせておく。出産者本人が希望するならば退院してからも約1ヶ月の契約で助産婦の資格を持ったアイさんを引き続き雇うことができる。自宅に泊まりで24時間赤ちゃんのケアを手伝ってもらえる。病室は子供の立ち入りを禁じているところが多く上の子供がいる人は注意。

赤ちゃんの肌着、オムツなど自分で用意するのか、病院側が用意するのか、調べておく。また入院中の食事は中華料理が基本となる。



出産後の手続き

日本人と中国人の間にできた子供を中国国内で出産した場合、両国の国籍を得られるが、18歳になった時点でどちらかを選択する必要がある。両国の国籍を得るためには両国の国籍法に従った手続きが必要となる。

●日本の国籍法上の手続き

3ヶ月以内に手続きをしないと日本国籍を取得できないことがあるので注意。手続きは中国の日本大使館もしくは総領事館、日本国内の本籍地、住所地の市区町村役場に以下の書類を提出する。上海から日本の戸籍の手続きをするには2ヶ月程度かかる。

  • 出生届(用紙は大使館等にある)2通
  • 出生証明書原本1通
  • 出生証明書の和訳文(用紙は大使館等にある)2通
  • 両親の戸籍謄(抄)本1通
    • 中国の国籍法上の手続

中国側の親の戸籍地の管轄公安局派出所に届け、戸口簿に記載する必要がある。中国人の親が日本に住んでいて、その人の戸口簿が抹消している場合はその親の両親の戸口簿に孫として記載してもらう。

子供を日本へ連れていくためには、中国のパスポートで日本のビザ、または日本のパスポートで中国のビザかのいずれかの組み合わせを選択する。うち日本のパスポートで中国のビザを取得する場合は、中国は二重国籍を認めていないので、中国ビザ取得のためには中国国籍を抜く必要がある(中国人に中国ビザを発給することはできないため)。しかし中国国籍を抜くには手続きが煩雑で、時間も相当かかる。なお、中国のパスポートで日本のビザを取得し日本にいく場合、日本のビザは1週間ほどで発給され、日本に入国後、日本のパスポートを申請することができる。


予防接種について

中国では、新生児は通常24時間以内にB型肝炎の予防接種とBCGを受ける。必要でない場合は、事前に伝えておくこと。その後の予防接種を受ける小児科の病院や場所に関しては、出産をした病院に聞いておこう。

なおローカルの病院は中国製のワクチンを使用しているので万が一何かあったときに医薬会社からの法的な保障は期待できない。ほとんどの外資系の病院は外国製も中国製もあるが、外国製は取り寄せになるので予約が必要なところもある。

B型肝炎 生まれてすぐに受けた後、1ヵ月後に2回目、6ヶ月後に3回目を受ける。
BCG 生まれてすぐに受けた後、1ヶ月後に2回目を受ける。
ポリオ 4回に分けて飲む。日本とは違い乾燥ワクチン。満6ヶ月以上の子供に1回目。その後1ヵ月後ごとに2回目と3回目。その1年後に4回目となる。
三種混合 満6ヶ月以上の子供に1回目。その後1ヶ月ごとに2回目と3回目。さらに1歳6ヶ月に4回目となる。
MMR おたふくかぜ、麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)の予防接種。1歳6ヶ月以上の子供が受ける。
日本脳炎 1歳6ヶ月以上の子供に1回目、2回目は2週間後~1ヶ月後の間に行う。その後は一年後。
A型肝炎 任意で受ける。1歳以上の子供に1回目。2回目は半年後。
流行脳炎 任意で1歳以上の子供が受ける。

 

●予防接種を行っている病院(前出以外)

復旦大学附属児科医院
中国製のワクチンのみ。
OPEN:8:00~12:00、13:30~16:00
ADD:徐匯区楓林路 183号
TEL:(021)5452-4666
上海グリーンクリニック
日本製とヨーロッパ製のワクチンのみ使用。
ADD:仙霞路88号太陽広場東塔1階
TEL:(021)6208-2288


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